クレジットカード現金化の歴史を知ろう!
20世紀・40年前から存在するクレジットカード現金化
インターネットの普及等でここ10年急激に増えてきたクレジットカード現金化業者ですが、実は40年ものの歴史があります。スポーツ新聞等に掲載されているクレジットカード現金化店が創業30年の実績等と書いてありますが、それは誇大広告でもなく本当の事です。一般的には馴染みのないサービスでしたので、そんなに歴史があるお店かと怪しく思われても仕方がないかもしれません。
クレジットカードの歴史
クレジットカード自体はアメリカで1950年にダイナースクラブカードが最初にできました。その後1960年にアメックス、VISA、マスターができ、初めて日本ではJCBが誕生したのです。その当時からお金を用立てるのにクレジットカードを換金していた方はいたと思います。
昔は来店型のみ
20世紀は現在のようにインターネットも普及していなかったので、来店型の店舗のみです。その時代は街金が多く存在し、サラリーマンが良く利用していました。所謂サラ金全盛期の時です。
その後OLの方等の女性の利用者も増えてきて、消費者金融が多くなってきた時代です。その時代は規制も甘く誰でも消費者金融でキャッシングできる代わり金利もかなり高金利(70%)でした。お金が回る時代でしたが、さすがに高金利で給料だけでは返済できない方が、クレジットカードを現金化して消費者金融の返済に充てていたそうです。現状とは違い、本当に切羽詰まった方だけがクレジットカード現金化に手を出していたのです。
クレジットカード現金化の発祥
そして、最初のクレジットカード現金化業者が東京ギフトだと言われています。神田に存在したお店で、このお店の方がクレジットカード現金化を考えたと言われております。
どの場所に多かったのか
東京では街金が多かった神田、新橋に、西日本では大阪にカード現金化のお店がありました。他にも新宿や池袋、横浜等の繁華街などにも存在しましたが、看板持ち(サンドウィッチマン)を立てて集客をしていましたので、目にした方も多いのではないでしょうか。
当時からあった来店不要型
他にも全国の様々な駅前で、捨て看板を目にした方も多いと思います。○○屋という業者が主に行っていたのですが、そのお店は各駅に店舗があった訳ではありません。
近くの駅や金券ショップで商品を購入させて、郵送で買い取り、銀行振り込みする現金化業者です。今の様にオンラインのシステムではなかったため、現金化が完了するまでに数日かかっていました。
2010年・現在の来店不要型の始まり
2010年からここ10年、クレジットカード現金化の動きが激しくなってきました。
一気に増加したのが2010年6月の改正貸金業法の施行からです。純資産が5,000万円以上の貸金業者でなければ、貸金業を営むことができなくなり、ほとんどの貸金業者が廃業に追い込まれた歴史があります。その貸金業者が新たな金融ビジネスとして、貸金業の免許が要らないクレジットカード現金化業者となりました。
流行した訳
またクレジットカード現金化のサービスは総量規制でキャッシングできなくなった方(多重債務者、主婦など)にニーズがあり、流行していきました。その為利益の出るカード現金化のビジネスは流行りを見せ元々金融業を営んでいた事業者だけでなく、色々な会社が開業して一時期は300社以上の業者が存在しました。
インターネットで便利に利用できる
普及した理由にはインターネットの発達も関係します。インターネットを用いて来店不要で現金化できるようになりました。
またクレジットカード決済を利用すれば、以前のような購入した商品の郵送も不要の為、振込まで何日も掛かることがなくなりました。この仕組みが所謂キャッシュバック方式です。
現在でも多くの企業が導入しているシステムです。
この仕組みを開発した会社が今は存在しないシンプルキャッシュだと言われております。そしてシンプルキャッシュがロイヤリティを受ける代わりに仕組みを教えて、クレジットカード現金化業者が増えていきました。
2011年から減少傾向にある
しかし、クレジットカード現金化の仕組みは極めて単純な為、多くの企業が業界へ参入したのです。業者が増えると出てくるのが悪徳企業です。
その為、今まで隙間産業として何十年もまっとうに営業してきた老舗店にも影響が出る羽目となってきました。クレジットカード現金化はクレジットカード会社の規約に違反する行為となってしまったのです。違反となった理由は、無審査で利用できるサービスの為、多重債務者や、計画的に使用できない方がさらに借金が増え、クレジットカード会社への支払いが滞りひどい状態になっているからです。
2011年初の逮捕者
そしてクレジットカード現金化業者で逮捕が出て、現在も違法ではありませんがグレーな商売と世間で認識された為、老舗や新規参入の業者が閉業していきました。
近年・2012年からのクレジットカード現金化の動向
平成時代からですが、ネットバンクの発展と共に24時間365日可能となっていてさらに便利になっています。さらに、逮捕者が出てクレジットカード現金化が世間から問題視されたことにより悪質な業者が減っています。その影響もあり、現在は老舗店と2010年あたりから事業を始めたネット業者の一部が現在も存在しますので、クリーンな業者が多くなったと言われております。
2015年・Amazonギフト券などの商品買取型が主流に
2011年の逮捕者が出たあたりから、特にキャッシュバック方式は違法性が高いとも言われ始めて、昔ながらの商品買取型再び主流となってきました。以前の様な価値が無いがらくたのおもちゃの指輪などではなく、ブランド品や電化製品を現金化に用いたのです。特に換金率も高く、メールで取引できるAmazonギフト券はクレジットカード現金化業者で使用されています。
専門のAmazonギフト券買取サイトが増えてきたのもこのあたりです。
2020年は再びキャッシュバック方式が主流
しかし、2020年現在のコロナ禍になりアマゾンの使用者が増えた為か、Amazonギフト券の転売が厳しくなり価値が下がったため、再びキャッシュバック方式が主流となっています。
2024年は後払いアプリの現金化にも進出
近年は『ペイディ』や『B/43』などのクレジットカードよりも審査の甘い後払いアプリが若者を中心に利用者が増加しているので、現金化業者でも対応しております。
それでも存在し続ける
このように浮き沈みは多少ありますが、現在もキャッシングができない方等の強い味方としてクレジットカード現金化は現金調達に活用されている歴史があります。
金貨金融や給料ファクタリングなど新たな金策サービスが出てきますが、すぐに違法性が指摘され終了してしまいます。それは悪質なやり方で商売するからでしょう。今少しずつ流行りを見せている後払い現金化も、1年くらいで違法となることでしょう。
しかし、クレジットカード現金化は他の隙間産業と比較すると、悪徳業者が少ない為昔から何十年も続いている歴史のあるサービスなのでしょう。